世の中には『セレクトショップ』というアパレルショップがあります。
その名の通り、各社にバイヤーがいて色々なブランドから『セレクト』して店頭に並べているのが、本来のセレクトショップという業態です。
有名な所で言うと大手セレクトショップの『UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)』や『BEAMS(ビームス)』等思い浮かべる人が多いでしょう。
近年では主流になっている日本が誇る『ユニクロ』や『GU』に『無印良品』、海外からやってきた『ZARA』や『H&M』等ファストファッションやプチプラと言われるリーズナブルでブランドとは少し違う立ち位置。
一昔前では、セレクトショップで買い物をするといった行為自体がおしゃれだと言われた時代も懐かしいですね。
セレクトした商品が主流であった一昔前とは変わって現在では、セレクトしたアイテムだけでなく『セレオリ(セレクトショップオリジナル)』と言われる自社製品も多く展開されています。
中には、ファッション中級者の人こそセレクトショップを取り入れるとおしゃれになると主張する人もいます。
アパレル業界で言う『ダサい』というのはブランドとしての歴史や背景がなく、ただ利益を追求した数売れるアイテムとして捉えると『ダサい』と思われるという側面を持っています。
故に、デザイン云々ではなく、『セレオリ(セレクトショップオリジナル)』というモノ自体が『ダサい』と捉える人がいるわけですね。
一方で、近年では各企業もセレオリ(セレクトショップオリジナル)に力を入れています。
勿論、『数が売れる』という事は大衆受けするという事なので、広い意味で見ると『おしゃれである』とも考えられるのですね。
では、ファッションとは切っては切り離せないおしゃれさんも活用するセレクトショップというアパレル業態と、セレクトショップオリジナルに関して深ぼっていきましょう。
- セレオリ(セレクトショップオリジナル)はダサイのではなく、万人受けする少し差別化できる手頃な商品
- トレンドを発信する独自の世界観を作り出すセレクトショップの魅力
- セレクトされたブランドアイテムの注意点
- セレクトショップオリジナルの注意点
- スポーツやアウトドアブランドこそ、ファッションとしてうまく活用できるかを判断出来るのがセレクトショップ
- ファッション中級者になる為に意識したい、トレンドを視野に入れたセレクトがされているセレクトショップのベンチマークの重要性
- 注目すべきおすすめの大手のセレクトショップ
- 御三家の一角キレイ目で上品な大人の『UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)系』
- 御三家の一角アメカジをベースとした幅広いアイテムを揃える『BEAMS(ビームス)系』
- 御三家の一角幅広い年齢層に届けるキレイ目カジュアルの『SHIPS(シップス)系』
- レーベルごとに名前も世界観も異なるトラッドな世界観の『BAYCREW'S(ベイクルーズ)系』
- 都会的な洗練さを提案する『NANO universe(ナノユニバース)系』
- ジーンズカジュアルショップが起源のライフスタイル提案型の『URBAN RESERCH(アーバンリサーチ)系』
- 上質で高価格帯大人の魅力を発揮するキレイ目スタイルの『TOMORROWLAND(トゥモローランド)系』
- ニューヨークのマンハッタンで誕生した高級セレクトショップ『BARNEYS NEW YORK(バーニーズニューヨーク)』
- まとめ:おしゃれさんが活用する魅力的なセレクトショップ
セレオリ(セレクトショップオリジナル)はダサイのではなく、万人受けする少し差別化できる手頃な商品
アパレル業界でも、セレクトショップはセレクトした商品展開で作り出される世界観に価値がある業態。
故に、セレクトショップが作る『セレオリ(セレクトショップオリジナル)』はダサいと揶揄されていた時代がありました。
確かに、自社商品とは利益をとる為に作り出されたシステムであり、勿論セレクトして仕入をするよりも利益を取る事が出来ます。
だからと言って、セレクトショップは基本的に自社工場を持っていないので、どこかの工場に依頼して商品を作ってもらうという業態。
故に、自社工場を持ってモノづくりをしているブランドとは違って、『セレオリ(セレクトショップオリジナル)はブランドではない』という考え方も一理あります。
故に、アパレル関係者からすればブランドの歴史もない利益商品を買うのはダサいと思われていたという側面があるのですね。
企業努力によって品質向上を果たしたユニクロやGUの快挙を例に見る
しかし、ユニクロやGUも昔はダサいと言われていたましたよね。それが現代では、日本の国民服とも言われるように大衆に認められるブランドになったというのも面白い。
一重に企業努力によって、生産が効率化され資材を大量に買い込み大量に生産する事で、1点単価を下げる。その結果、価格以上の商品が生み出されるようになったのですね。
故に、昔は安いだけですぐに傷むと言われていたユニクロは、現在では『品質が良く長持ちするリーズナブルなアイテム』として認知されています。
安いを売りにするのではないリーズナブルなトレンドアイテムを提案するセレオリ(セレクトショップオリジナル)
セレオリ(セレクトショップオリジナル)に関しても、一昔前とは違ってセレクトショップ側も服作りのノウハウが蓄積したのか、『安い』は売りではなく『ブランドモノよりはリーズナブルなトレンドアイテムを意識した』良いアイテムもたくさんあります。
むしろ、ファッション初級者から中級者へ進む段階としてセレオリ(セレクトショップオリジナル)が活用される事も多いです。
つまり、皆が着ている国民服であるユニクロやGUから脱却し、少し着ている人が減るセレオリ(セレクトショップオリジナル)を活用する事で、他者と差別化できるというのが魅力なのですね。
トレンドを発信する独自の世界観を作り出すセレクトショップの魅力
続いて、セレクトショップの魅力を深ぼっていきましょう。
最大の魅力は、一つの場所で様々なブランドやアイテムを使ってコーディネートが楽しめる点ですね。
中には、全身同じブランドで固めているのはダサイと揶揄されることもあります。
故に、同じブランドだけではなく、要所要所で違うブランドを差し込んで全体的に統一感を持たせるのがファッションの醍醐味。
いわば、自分の身体を使って自分を良く見せるセレクトを自分が行うというのがおしゃれなのですね。
ここで、セレクトされたアイテムとセレオリ(セレクトショップオリジナル)の役割と魅力を理解しておきましょう。
一つのお店で一つのブランドではなくあらゆるブランドでコーディネートを組める
では、セレクトショップが無かったらどういう買い物の仕方をするのか…。
一つのブランドで揃えてはいけないのなら、いくつかのショップを回らなければならない…しかし、あのショップで買った服を別のショップで買う服と組み合わせるなんてハードルが高いと感じるでしょう。
初級者からすると実は簡単なようで難しいのが、統一感ですよね。
そういう時に、セレクトショップであれば幾つものブランドが1つのコンセプトを基にまとめられた展開されているのだから、例え一つのセレクトショップにしか行かなくても、ある程度世界観を統一したままでコーディネートを組む事が出来るのが魅力なのです。
加えて、店員さん接客して貰えば店舗を渡り歩かなくても良いというのも利点ですね。
セレクトされたアイテムが魅力のセレクトショップ
セレクトショップがセレクトショップである所以は、各社にバイヤーがいて様々なブランドと取引する事で仕入れを行う業態にあります。
つまり、自社の世界観を世界各国のブランドのアイテムで取りそろえる商品展開にあります。
そうして苦労して取り扱われるようになったブランドが店頭に並ぶわけです。
お客様からすると『好きだけど何処に売っているのかわからないブランド…』ましてや『直営店を持っていないブランド』ですら一箇所で見る事が出来るのがファッション好きにはたまらないポイントなのですね。
新しいブランドや新しいトレンド、新しいファッションに出会える場所を提供しているのがセレクトショップの魅力です。
トレンドライクなモノをセレクトアイテムよりも安く買えるセレオリ(セレクトショップオリジナル)
一方で、セレクトアイテムと区別されるのがセレオリと言われるセレクトショップオリジナル商品。
先に述べたように、利益率が低いセレクトアイテムに対して利益を作る為に生み出されてのがセレオリ(セレクトショップオリジナル)という背景が前提としてあります。
しかし、単に『利益が取れる安い商品であれば売れるのか…』というとそうではありません。
勿論、服を売る上で大切なのは、『トレンドを踏まえたおしゃれであるか』という点以外にも、『モノの品質とバランスの感覚』も求められます。
そうすれば利益をとる為のアイテムであるはずが、在庫が残り廃棄するとなると利益は全く出ないというのが真実ですね。
加えて、セレクトショップは『ファッションに特化したおしゃれ』な店であるからこそ、そんな半端でダサイアイテムを世の中に出すはずも有りません。
つまり、セレクトの商品で得たデザインやトレンドを含むファッション性を自社のフィルターを通して作られたのがセレオリ(セレクトショップオリジナル)。
トレンドのモノやベーシックで着回しの利く万人受けする服こそがセレオリ(セレクトショップオリジナル)である所以なのですね。
一部のセレオリ(セレクトショップオリジナル)がダサいというのは玄人目線であり、ダサイというのはデザインがという意味ではなく、ブランドの真似事的なアイテムに嫌悪感を抱いているという認識はあります。
セレクトされたブランドアイテムの注意点
では、おしゃれと言われるセレクトショップが取り扱われているブランドは全ておしゃれで、セレクトショップに行きさえすれば簡潔してしまうのか…。
決してそんなことがないセレクトブランドのデメリットも確認しておきましょう。
ブランド毎のアイテム数が少なく全ラインナップは見られない
勿論、バイヤーがセレクトするアイテムは『ブランド毎』ではありません。
つまり、様々なブランドの様々なアイテムの中から自社に合いそうな『アイテム』をピックしているのが特徴的です。
当然、一つのブランドの全アイテムを展開していると、それはもうセレクトショップとは言わない上に、直営店がある意味もなくなってしまいます。
反対に、直営店の強みは一ブランドのアイテム数とバリエーションの多さ、セレクトショップの強みは切り取ったアイテムの一部と認識する必要はあります。
つまり、特定のブランドのファンであれば直営店に行った方が好みのアイテムに出会える可能性は高いのも念頭に入れておきたいポイントです。
仕入をする人の手腕によるのでセレクトするアイテムに差が出る
バイヤーとはあくまでも人であり、各セレクトショップに唯一無二の一人が存在するのではありません。
複数人で構成されたバイヤーチームがあり、バイヤー一人一人によって目利きのスキルもトレンドを掴むセンスも様々。
力のあるバイヤーが辞めてしまって代替わりをする事もあります。
勿論、経験の少ない新人のバイヤーが起用されることもあります。
故に、大手のセレクトショップ程ある程度の取引先は決まっているので大きくジャンルが変わる事はないにしても、中には『今年の仕入は微妙だな…』と思ってしまう年もあります。
ただし、消費者側からすると気にいったものを買うだけなので、気に入らなければ違う店で探せば良いだけですね。
セレクトショップにあるものすべてがおしゃれなわけではない
中には、自分なりのおしゃれがわからずに妄信的に『セレクトショップにおいてあるからおしゃれで間違いない!』という人もいますよね。
しかし、上の話にもつながる事ですが、全てが全て人気のあるおしゃれ服である保証はどこにもありません。
特に、半年から一年前に仕入が行われるアパレル業界において絶対なんてことはなく、急激なトレンドの変化で外してしまう事もあるのですね。
故に、盲目的に信頼するのではなく、アイテム一点一点に目を向けて自分でファッション感度を育てる努力も必要な事です。
見せ筋と売り筋が存在する
加えて、アパレル業界においてショップ毎に『見せ筋』と『売り筋』が存在します。
仕入れた商品が全て完売するに越したことはないですが、それではセレクトショップとしての面白味がありません。
では、一般大衆受けする服を並べているだけでおしゃれな店に見えるのか…。
セレクトショップはおしゃれなショップというアパレル業態なので、そんな大衆受けだけを目指しているわけではないのですね。
故に、ある程度売れの見込める『売り筋の商品』と、最悪残っても仕方がない『見せ筋のファッション感度の高い商品』が存在します。
つまり、見せ筋のアイテムとは初級者が手を出すとやけどするような少し使い方を考えなければいけないアイテムなので、自分のレベルに合ったアイテムを選ぶ必要はあります。
セレクトショップオリジナルの注意点
では、トレンドを踏まえたリーズナブルな価格で展開されているセレオリ(セレクトショップオリジナル)は、全ておしゃれと言えるのか…。
決して、そんなことがないセレオリ(セレクトショップオリジナル)のデメリットも確認しておきましょう。
無難なモノも多い⇒これなら価格の安いユニクロの方がましというアイテムも勿論ある
企業側から見たセレオリ(セレクトショップオリジナル)に求められる役割は、『数売れる事』です。
つまり、どうしても万人受けし易いデザインに寄ってしまいがちという事は念頭に置いた方が良いですね。
勿論、トレンドを踏まえた…という側面はあるものの、一般的に売れるモノと言えばどちらかと言うとベーシックな服。
だからこそ、セレクトショップオリジナルで選びたいのは少しクセのある差別化商品。
ベーシックでシンプルな同じような物ならばユニクロ、GUで探せば良いでしょう
あくまでも『リーズナブルに手に入るトレンドを意識したブランドっぽいセレオリ(セレクトショップオリジナル)』を選ぶ事がおしゃれさんの活用術なのですね。
利益商品には注意(あきらかに安っぽいものは避ける)
モノづくりには、全ての商品が同じ割合でコストがかけられているわけではありません。
つまり、ある一つのアイテムの価格を下げるために他のアイテムの利幅を広くとる事があるのもモノづくりの鉄則。
目が粗く生地が薄い、簡略化された作り等。
特別な生地名や明らかに手をかけているデザインモノは価値が高く、そうでないモノに関しては利益商品である可能性は視野に入れたいですね。
ファッション玄人には少し敬遠される一方で、初級者にとってはセレクトショップの名前がブランド認識されている
上でも述べたように、ファッション玄人目線の人からすると『セレオリ(セレクトショップオリジナル)=ダサい』という人も一定数は存在します。
しかし、そういう人はどちらかと言うとファッションを『ブランドとしての飾り』で見ている可能性もありますね。
本当に見たい部分はセレオリ(セレクトショップオリジナル)という一括りではなく、モノ本来の価値。
服自体に敬意を払っていれば『セレオリ(セレクトショップオリジナル)』と、いう一括りに安直には決めきれないモノです。
全ての人にハマるブランドや服というのは存在しないので、この事実を念頭に置いた上でセレオリ(セレクトショップオリジナル)を取り入れたいですね。
スポーツやアウトドアブランドこそ、ファッションとしてうまく活用できるかを判断出来るのがセレクトショップ
セレオリ(セレクトショップオリジナル)だけでなく、ノースフェイスやニューバランス等のブランドアイテムもセレクトショップなら比較的トレンドに即したアイテムが見つかるのもセレクトショップの魅力。
NIKE(ナイキ)やadidas(アディダス)等のスポーツブランドやスニーカーにTHE NORTH FACE(ノースフェイス)等のアウトドアブランド、DICKEIS(ディッキーズ)やVANS(ヴァンズ)等のストリートブランド等、ABCマートや大手のスポーツ用品店にも並んでいてファッションとしても認知されているブランド程意外と難しいという側面があります。
よくある質問でも、『ABCマートでスニーカーを買おうと思ったけどどれがおしゃれかわからない…』と、言う声や『スポーツ用品店とセレクトショップで扱われている商品って違うのですか?』と、いうような声も挙がります。
そこもセレクトショップの強みで、数あるスポーツブランドやアウトドアブランドの中の数あるアイテムの中でも、ファッションに特化したバイヤーの視点で選ばれているセレクトショップに並んでいるアイテムは間違いなくファッションとしておしゃだという信頼感と安心感があります。
ファッション中級者になる為に意識したい、トレンドを視野に入れたセレクトがされているセレクトショップのベンチマークの重要性
加えて、セレクトショップはファッショントレンドの縮図でもあります。
セレクトショップ毎にコンセプトはあるものの、そのセレクトショップのコンセプトのフィルターを通した『今のトレンドから少し先のトレンド』がバイヤーの世界観によってあらわされています。
自分自身のファッション感度を上げるには、実際に今の世の中に出回っている服の量を見る事が大切です。
その中からトレンドと言われる共通項を見出す事で段々とトレンドの流れがつかめるようになってきます。
見る量が少なければ、それだけ共通項を見出すサンプル数が少なくなります。
故に個人的には、良い方法として世の中の大手のセレクトショップの新着アイテムを日々確認することで比較的トレンドを掴める基準になります。
続いてセレクトショップで確認する上で、『セレクトアイテム』と『セレオリ(セレクトショップオリジナル)』に分けて考えてみましょう。
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セレクトアイテムは今ドンズバのトレンドから少し先のトレンドを意識したアイテム
セレクトされているアイテムとは、ブランドが作りだしている衣類をバイヤーがセレクトしている店頭に並べる商品。
強みとしては、ブランド側の世界観を持って『今の売れ筋から先のトレンド』を意識して商品開発を行っているアイテムです。
つまり、セレクトされているアイテムに目を通し続ける事で、『今トレンドだから良く目につく服』とは別に、『今は着ている人が少ないけど少し先にトレンドになるであろうファッション』の傾向を感じる事が出来るようになります。
セレオリ(セレクトショップオリジナル)は無難なモノから今ドンズバのトレンドを見越した売れ筋アイテム
続いて、セレオリ(セレクトショップオリジナル)は前述したように利益商品であるからこそ、数売れるアイテムになっています。
しかし、今ドンズバのみんなが注目しているトレンドや多くの人が取り入れ易いベーシックなアイテムであれば、売れ行きがグッと良くなるのは明らかですよね。
要するに、今ドンズバの注目されているトレンドを踏まえた上で、万人受けする無難なアイテムを掴めるのがセレオリ(セレクトショップオリジナル)を見る意味でもあります。
オンラインで行うベンチマークは、売れるだろうと予測されているアイテムリスト
では、実際にセレクトショップに足を運ぶ事だけがトレンドを掴む手段なのか…。
中には、頻繁に実店舗へ足を運ぶ事が困難な人も多いですよね。
社会人であれば毎日仕事で忙しい中、ウィンドウショッピングに時間を使っていられない…という人がほとんどでしょう。
だからと言って休日買い物に出かけるかと言われるとそんなことも出来ません。
では、そのような人はトレンドを掴むおしゃれを諦めなければいけないのか…。
そんな人が活用し易いのが大手セレクトショップのオンラインストアなんですね。
故に、売れるであろうと予測されていてトレンドを踏まえたオンラインストアで新作として掲載されるアイテムは、うまい具合にフィルタリングされているのでチェックし易いのですね。
自分の好みに合ったセレクトショップのベンチマーク先を2、3点決めておくのも良いでしょう。
複数のセレクトショップを見て回る事で重複しているブランドやアイテム、素材感等が見えてきます。
その共通項がトレンドでもあるのですね。
実店舗へ赴くベンチマーク
加えて、たまには実際に自分自身で体験する事も大切です。
『体験に勝るものはなし』という格言もあるように、オンラインによる情報収集と実際に体験しているかとは又別物。
何もしないのはまず論外として、画面上で情報集を行う事で共通項を見出し感度は上がります。
一方で、ビジネス界隈でも言われるような知識に特化した『ノウハウコレクター』になっては意味がありません。
これも、一種の慣れで『おしゃれな服の知識』が『服をおしゃれに着るスキル』に少しずつ変わっていくのですね。
と、言うよりもファッションに興味があれば実際に触れて見て触った方が楽しいので、たまには店舗に赴いてみてください。
その際、オンラインで見ていた商品を見つけて手に触れる事が出来れば経験値は更に上がっていきますね。
注目すべきおすすめの大手のセレクトショップ
では、実際に注目すべき大手のセレクトショップを紹介していきます。
現在では、各セレクトショップ毎に多くのレーベルが誕生しており、少しずつ価格帯やコンセプトにターゲット層が違うのも初級者には難しいポイント。
全てのレーベルを説明できないのですが、ココでメジャーな所をピックアップして紹介しておきます。
レーベルは、そのままセレオリ(セレクトショップオリジナル)のブランドネームとしても採用されているので注目してみて下さい。
楽天ファッションにも直営店舗展開されているので、楽天にアカウントがある人であれば『楽天ファッション』を活用すると各セレクトショップの公式サイトで上手に買い物が出来ますね。
御三家の一角キレイ目で上品な大人の『UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)系』
セレクトショップの御三家の一角である知名度の高い老舗のセレクトショップですね。
1989年設立と御三家の中では一番新しいセレクトショップになりますが、知名度と格という観点で見るとUNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)が一番大手と言っても過言ではないのではないでしょうか。
少し感度の高いキレイ目主体の程よいカジュアルさを交えた大人のスタイルの商品展開です。
UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)
会社名をそのまま冠した主要レーベルですね。年齢層に価格帯も少し高めで、ドレススーツも取り扱われる大人のキレイ目ファッションが特徴的。
ファッション好奇心旺盛で、上品で上質なものを嗜好する大人の男女に向け、衣料品および生活雑貨をドレス軸で展開をコンセプトにしています。
BEAUTY & YOUTH(ビューティアンドユース)
UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)よりも少し若めで価格帯も抑えられたレーベル。レーベルの中でも丁度中間くらいに位置します。
「精神的な美、永続的な若さ」をコンセプトにミリタリーやワーク、スポーツ等の伝統的なスタイルを中心にカジュアル且つキレイ目なスタイルが特徴です。
green label relaxing(グリーンレーベルリラクシング)
「Be Happy ココロにいい、オシャレな毎日」をコンセプトに、日常生活を自分らしく過ごせるビジネス・カジュアルウェア、キッズ、生活雑貨に取りそろえたレーベルです。
UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)系の中ではBEAUTY & YOUTH(ビューティアンドユース)よりも少し安価で若向けで、大学生にも手の届くような立ち位置ですね。
勿論、社会人になりたてや30代、40代の人もファンが多いですが、比較的間口が広いのが魅力。
UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)のトレンド感を持ちながらも、日常に即したリーズナブルに設定されたユニクロやGUから少しレベルを上げたセレクトショップとして注目したいですね。
Steven Alan(スティーブンアラン)
中にはSteven Alan(スティーブンアラン)というブランドだと思っている人も多いUNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)が手掛けるニューヨーク発祥のセレクトショップレーベル。
アメリカントラッドやオーセンティックなアメリカンカジュアルをベースに、大人っぽいスタイルを提案しています。
価格帯も年齢層も少し高めで、BEAUTY & YOUTH(ビューティアンドユース)とUNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)を網羅しているくらいの感覚。
ドレス寄りなUNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)よりも、シンプルでクラシックさを感じるアメリカントラッドなセレクトですね。
御三家の一角アメカジをベースとした幅広いアイテムを揃える『BEAMS(ビームス)系』
UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)と同じくセレクトショップの御三家の一角である知名度の高い老舗のセレクトショップですね。
1976年設立と御三家の中では2番目に古参のセレクトショップです。
UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)の創業者は元々BEAMS(ビームス)出身だったというのも業界では有名な話ですね。
大人キレイ目のUNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)に対して、日常に馴染み易いアメリカンカジュアルを軸にした幅広い商品展開を行うセレクトショップです。
セレクトショップの中でもレーベルの多さが特徴的。基本的に『BEAMS(ビームス)○○』と付くことが多いのですが、違いを把握する必要はあまり感じません。
少し毛色の違うレーベルと言えばスーツを軸にしたヨーロッパテイストの『BEAMS(ビームス) F』やアウトレット向けの低価格レーベル『BEAMS HEART(ビームスハート)』、ゴルフウェアを提案する『BEAMS GOLF(ビームスゴルフ)』等がありますが、その他はひとまとまりで良い気もします。
BEAMS(ビームス)
会社名を冠した主要レーベルです。キレイ目な大人のスタイルと言うよりも、どちらかと言うと日常に馴染むカジュアルスタイル。
価格帯も中間くらいに位置し、初級者でも比較的手の出し易い手軽さが魅力です。学生~20代中盤くらいがメインターゲット。
30代40代の人にささるアイテムの展開も有りますが、大人世代にはどちらかと言うと少しキレイ目とミックスする事を考えて方が良いですね。
International Gallery BEAMS(インターナショナルギャラリービームス)
BEAMS(ビームス)の中でもハイエンド層に向けた、ファッション上級者なレーベルです。
デザイナーズブランドが中心で価格帯もデザイン性もずば抜けて高い客層がメインターゲット。
おしゃれが好きな人がクセありのハイエンド商品を求めている人以外にはハードルが高いですね。
御三家の一角幅広い年齢層に届けるキレイ目カジュアルの『SHIPS(シップス)系』
UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)、BEAMS(ビームス)に並ぶ御三家の最後の一角です。
1975年設立と実は、御三家の中でも一番古い古参のセレクトショップです。
一方で、売上高知名度共に『SHIPS(シップス)って御三家なの?』と言われる事も多い低いというのも事実。
しかし、ビジネスカジュアルから日常のキレイ目カジュアルにも対応できる幅広い大人のスタイルを提供する間口の広い老舗のセレクトショップです。
SHIPS(シップス)
トラディショナルな要素を現代的な形で表現したSTYLISH STANDARDをコンセプトに、スタイリッシュなトラッドスタイルからドレス寄りのカジュアルスタイルな商品の展開をしているレーベルですね。
20代前後の学生から20代前半の社会人くらいの年齢層が中心で、40歳くらいまで網羅するクリーンでスタイリッシュな幅広い客層に届けています。
SHIPS any(シップスエニィ)
カジュアルからビジネスまで展開するSHIPS(シップス)の間口を広げた低価格帯のレーベルです。
同じようなビジネスカジュアルでもオフィスに近いSHIPS(シップス)に対して、どちらかと言うとカジュアルに近いSHIPS any(シップスエニィ)。
「どんな人にも、どんな場所にも、どんな時にも似合う服」をテーマに、スタイリッシュでクリーンなビジネスカジュアルのまま日常を過ごしたいカジュアルな商品展開が魅力ですね。
レーベルごとに名前も世界観も異なるトラッドな世界観の『BAYCREW'S(ベイクルーズ)系』
会社の名前を冠して派生するレーベル名が多いセレクトショップ界隈でも、レーベル毎に名前が事なるものが多いBAYCREW'S(ベイクルーズ)。
レーベルごとに世界観があり、取り扱われるブランドやアイテムも多彩なセレクトショップです。
『あのショップとあのショップ同じ会社なの!?』と驚くこともあるレーベル展開ですね。
全体的にはまとめるとすれば、多少の違いはあれど上品さとカジュアルさを併せ持ったトラッドなスタイルです。
JORNAL STANDARD(ジャーナルスタンダード)
会社の名前は冠してはいませんが、JORNAL STANDARD(ジャーナルスタンダード)が会社名だと思っている人もいる程に知名度の高いBAYCREW'S(ベイクルーズ)の主要レーベルです。
ワーク、ミリタリー等の古き良きアメリカンカジュアルやアメリカントラッドを意識したアイテム展開が特徴的。
同じようにアメカジを軸にしているBEAMS(ビームス)に比べると、少し上品でトラッド要素が強いですね。
価格帯は高すぎず安くもない、初級者から中級者でも少し手を伸ばしたくなる中間層に位置しています。
JORNAL STANDARD relume(ジャーナルスタンダードレリューム)
JORNAL STANDARD(ジャーナルスタンダード)よりも少し低価格で間口を広げたレーベルです。
テイストはJORNAL STANDARD(ジャーナルスタンダード)と同様に、アメカジやアメトラを意識しながらシンプルで落ち着いた大人のスタイルを提案しています。
価格帯は比較的安くシンプルでベーシックなので、脱ユニクロやGUを目指している人には注目したいレーベルですね。
EDIFICE(エディフィス)
JORNAL STANDARD(ジャーナルスタンダード)に並び、BAYCREW'S(ベイクルーズ)の中でも認知度の高い大人のフレンチトラッドを提唱するレーベル。
こちらもJORNAL STANDARD(ジャーナルスタンダード)同様に、其々が独立したEDIFICE(エディフィス)という会社だと思っている人もいる程の知名度です。
アメリカ主体のJORNAL STANDARD(ジャーナルスタンダード)に対して、大人っぽいフレンチテイストが特徴的。
JORNAL STANDARD(ジャーナルスタンダード)と同じくセレクトショップの中では中間層に位置する価格帯。
オフィスカジュアルにも使えるキレイ目な印象が強いです。
言うなれば、少し遊びの利いた大人のビジネスカジュアルに選びたいですね。
都会的な洗練さを提案する『NANO universe(ナノユニバース)系』
アメカジやアメトラにフレンチワーク等の古き良き時代という観点とは少し違った、トレンドライクな商品展開が印象的。
他のセレクトショップに比べても、少し若者的にみられる事も多いモード感を感じるセレクトショップです。
ノームコアがトレンドであった数年前には目立っていたものの、色々な意味でシンプルでベーシックな装いの為に少し落ち着きを見せた感じもあります。
言ってもシンプルで洗練された都会的な印象ではあるので、客層としては幅広いですね。
NANO universe(ナノユニバース)
会社名を冠したメインレーベル。セレクトショップの中でも比較的低価格な商品展開ながら、要所要所に高単価ブランドも差し込まれている印象。
ワークやストリートの展開も有りながらも、全体的にスタイリッシュで洗練されたというイメージが強いですね。
個人的には、少しいいとこどりをしているような印象も持ってしまいます。
ジーンズカジュアルショップが起源のライフスタイル提案型の『URBAN RESERCH(アーバンリサーチ)系』
元々大阪を拠点としたジーンズショップというだけあって、デイリーユースなカジュアルシーンに合うスタイルが特徴的。
生活雑貨の取り扱いも充実していて、日常を感じられるライフスタイルを想像できる展開が魅力ですね。
URBAN RESERCH(アーバンリサーチ)
会社名を冠した主要レーベル。セレクトショップの中では中間層な価格帯。ジーンズショップの雰囲気を継承している商品展開な印象が強いですね。
アメリカやヨーロッパ圏のワークやミリタリー等、年齢層も20代~40代くらいと日常に近いカジュアルウェアの雰囲気にあったスタイル。
様々な都市をリサーチURBAN RESERCH(アーバンリサーチ)した商品展開をコンセプトに世界観が作られています。
URBAN RESERCH DOORS(アーバンリサーチドアーズ)
URBAN RESERCH(アーバンリサーチ) よりも、少し低価格で間口を広げたレーベルです。
価格帯を少し下げている事からもURBAN RESERCH(アーバンリサーチ)よりも少し若年層向け、一方でベーシックなアイテムも多くなるので30代や40代にも活用される幅広い客層を捉えています。
ファッションを通した『新しい価値観へのドア』を開く案内人として、日々の暮らしの中で大切なモノを一緒に見つけていきたいというコンセプトでベーシックな服や生活雑貨の展開も充実しています。
SENSE OF PLACE(センスオブプレイス)
密かにロゴの下にURBAN RESERCH(アーバンリサーチ)の文字が入っている、更に価格帯を低くしたレーベル。
ただ、価格帯が安いのではなく世界標準のトレドをより早くリーズナブルにというコンセプトの元で、トレンドをしっかり取り入れている商品展開が魅力。
ショッピングモール等の商業施設中心の店舗展開で、比較的若年層向けのトレンド感と思われるケースもありますが、30代から40代の大人世代でもトレンドを手軽に取り入れたい人には重宝します。
まさに、URBAN RESERCH(アーバンリサーチ)が手掛けるファストファッションブランドという立ち位置ですね。
EKAL(エカル)
LAKE(湖)を反対にした造語で、海でも山でもない湖へという『湖畔で過ごす時間』をテーマに商品展開されているアウトドアレーベル。
価格帯としてはURBAN RESERCH DOORS(アーバンリサーチドアーズ)よりも少し高めで、テーマの通りに海程の解放感はなく山程の野暮ったさのない都会的なアウトドアスタイルといった印象ですね。
年齢層は20代後半から30代40代くらいの少し高めで、街と自然の境界線に位置するような都会的で洗練された機能美な商品展開が魅力です。
上質で高価格帯大人の魅力を発揮するキレイ目スタイルの『TOMORROWLAND(トゥモローランド)系』
中にはTOMORROWLAND(トゥモローランド)というブランドだと思っている人も多い、高級志向のセレクトショップです。
元々がニットメーカーという事もあり、特にニット系のモノづくりに定評があります。
それに伴って、キレイ目でハイエンドな大人のスタイルにあったシャツやスーツなども手掛けている大人のオフィスカジュアルにもピッタリはまる商品展開が魅力ですね。
TOMORROWLAND(トゥモローランド)
会社の名前を冠した主要レーベルです。オフィスカジュアルやドレスライクなハイエンドまで揃える高単価なセレクトショップ。
価格帯もさることながら、年齢層も少し高めの30代~40代。ニットメーカーの本領を発揮するオリジナルブランドからインポート等の高価格帯のエレガント思考の商品展開が魅力ですね。
Edition(エディション)
TOMORROWLAND(トゥモローランド)よりも、尖った商品展開が特徴的なレーベルです。
ヨーロッパのデザイナーズブランドを中心に、どちらかと言うと白黒なモノトーン調やカラフルな蛍光色等モダンなモードスタイルが展開されている印象。
日常的でハイエンドなTOMORROWLAND(トゥモローランド)よりも、特別な時に選びたいモード感のある尖ったセレクトが魅力ですね。
ニューヨークのマンハッタンで誕生した高級セレクトショップ『BARNEYS NEW YORK(バーニーズニューヨーク)』
価格帯と年齢層共に高い、百貨店ブランドを取りそろえるセレクトショップです。
アメリカ人向けの高級志向なセレクトショップという立ち位置から欧州のブランドが中心。
BARNEYS NEW YORK(バーニーズニューヨーク)というブランドと思っている人も多い程に、店舗外観からも圧巻されるレベルのセレクトショップの中でも頭一つ飛び出た価格帯のハイブランドな商品展開が特徴的ですね。
まとめ:おしゃれさんが活用する魅力的なセレクトショップ
と、いうわけでまとめると
最後まで読んでいただきありがとうございます。
おしゃれさんなら確実と言っても良い程に活用している『セレクトショップ』を理解できるとおしゃれへの道も楽しくなりますね。
少しでもあなたのファッションライフのきっかけになれる事を切に願っています。